アスペルガー症候群と自閉症の違いはどのようなところですか?

発達障害の中でも、一般的な知名度が高いのは自閉症とアスペルガー症候群です。
この2つの症状というのは、ともに広汎性発達障害に分類されており、2つに違いはあるのと思う人もいるかもしれません。
そこでアスペルガー症候群と自閉症の違いについて考えていきます。

自閉症とアスペルガー症候群の違いについて

自閉症とアスペルガー症候群はともに似た症状を発することがあるのですが、最も大きな違いとしては、言語と知能に遅れが見られるかどうかだと言われています。
自閉症の場合、言葉の発達が遅れてしまうことが良くあり、知的障害を伴うケースも珍しくありません。
対するアスペルガー症候群ですがこちらは言語の発達遅滞を伴うこともなく、知的障害が見られることもないようです。
この点が両者最大の違いですので、見分けるときのポイントとして覚えておくと良いでしょう。

もう1つ大きな違いとしては動作性知能の違いがあります。
動作性知能というのは、言語を介さない能力のことで、パズルを完成させる時に用いられるような視覚的な空間把握能力だと考えてください。
自閉症の場合、言語性知能よりもこの動作性知能の方が高いのですが、アスペルガー症候群では逆に言語性知能の方が高くなるというのが特徴です。
アスペルガー症候群は視覚的な空間把握能力が弱い傾向にあり、知能的には高くても左右がとっさにはわからないことが多く見られます。
また、文字を書くのが苦手だという人も少なくようです。
ただし、この能力に関しては一概には違いとされないことも多くあります。
その理由は、アスペルガー症候群であっても資格処理能力が高い人もいるからですね。

他にも違いとしては学習障害を伴うかどうかというのもあります。
アスペルガー症候群の人で学校で優秀な成績を収めるというケースも多くあるのですが、その半面で注意力や柔軟性に乏しいことから、十分に能力を発揮できないということもあるそうです。
対する自閉症の場合は、学習障害を伴うことが一般的であることから、読み書きや四則演算を習得しにくいと言われています。

最後になりますが、2013年に発表されたアメリカ精神医学会によると、自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害というのは自閉症スペクトラム症候群という名称で統一されるようになっています。
日本においてもこの診断基準が使われていることから、自閉症スペクトラム症候群という呼び名が使われるようになってくるでしょう。
また、英語表記をした場合の頭文字をとってASDと呼ばれるかもしれません。

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